橋本慎吾です。
今回は「デザインとアートは何が違うんですか?」という質問をいただきましたので、それについてお答えしたいと思います。
デザインとアートは全くの別物
デザインとアート、よく一緒にされますし、これを読んでいるあなたも違いについてそれほど深く考えたことは無いと思いますが、結論から言うと全く違うものです。
よく芸術性が必要だとか、センスが必要だとか言われるデザインとアートなのですけれども、私は全く違うものとして考えています。
デザインとアートの違い
わかりやすく説明します。
デザイナーが何かものを作るとき、作る先に誰か届けたい人って必ずいますよね。
名刺にしてもホームページにしても.それを届けたい人が必ず存在します。
デザインは作る先に人がいます。
誰かのために作るものがデザインです。
ターゲット設定をしてから作るものがデザインと言い換えることが出来ます。
ではアーティストはどうでしょう。
アーティストも創作物を人に届けるという点は同じように感じるかと思いますが、結果的に「届く人」がいるということであって、「届けたい人」ではないのです。
主体的に表現をしているので、自己表現です。
もちろん作った先に響く人たちがいっぱいいるということはありますが、元々誰かに届けたいのではないのです。
自己表現をし、誰かに共感をしてもらいたいと。
目的がまったく違います。
デザインは、「誰かの為に」ということになります。
届ける人がいる。
その先に作ったものの先に人がいるものがデザイン。
アートは、その先に人がいない自己表現だと私は定義付けています。
私はデザインをコミュニケーションだと定義付けています。
デザインは自己表現ではないので、常に相手がいるということ。
私がお客様のところに会いに行くとなれば、服をデザイン(選ぶ)します。お客様にどうやったら私の印象がよく伝わるだろうかと思って、例えば「スーツを着た方がいいのかな。ジャケットを着たほうがいいのかな。ネクタイをした方がいいのかな」と考えますよね。
全部デザイン、コミュニケーションですよね。
もう一つ例を挙げれば、
おじいちゃんに手紙を書こうとした時に、あなたならどんな便箋を選びますか。
おじいちゃんに手紙を送るときにドクロのロックテイストのものは選びませんよね?(笑)
届ける相手がおじいちゃんなので便箋というコミュニケーションを「デザイン」していることになります。
ですので、実はデザインは特殊なものかと言われると、今の服装や便箋の話もそうなんですけど、皆さんが日々の生活の中で経験していることなんです。
コミュニケーションですから、普段から皆さんデザインしながら生活しているということになります。
どういう言葉を使えば良いのかという言葉もデザインです。
私達はグラフィックというところで特化して集客のデザインをしていますので、そこの違いははっきり定義付けておくことで、芸術性が必要かというところで、そうではないことを質問頂きましたのでお答えしました。
今日もお読み頂きありがとうございました。
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